何でもいいから改正
- 2017年01月04日
自民党が、新たな憲法改正案の策定作業に入るとのこと。
これまで自民党が示した「12年草案」が、「天皇元首制」や「9条改正・国防軍保持」など、かなり保守色が強い内容であることから、多くの反発が起こることが想定され、従ってこの草案に固執せず、これまで憲法審査会に示した「参議院の都道府県代表制」や「緊急事態条項」「財政規律条項」などに絞り、そして、公明党が主張する「環境権」や「私学助成の合憲化」なども取り込んだ改憲案を、憲法審査会に提出するための作業を行うようです。
自民党は何が何でも国会で与党が3分の2を制している内に憲法改正を行いたいようです。
憲法改正は、本来、国民が日常生活上、社会生活上で現憲法に不都合が生じていること、改正の必要性を大多数の国民が訴えているという状況に至って、初めて憲法審査会が検討を行い、法改正での可能性や条項の改正が将来にわたって合理性を維持できるのかなどを審査し、発議するものではないでしょうか。
そんな状態に全く無く、国民の大多数が改正の必要性を感じていない中での憲法審査会です。
今の自民党を見ていると、自らの理想の実現よりも、まず、何でもいい、どんな条文でも構わないから憲法を改正したという事実を作りたい、歴史に憲法改正をしたと残したいというだけの安倍晋三の「我が儘」に全党を挙げているということではないでしょうか。