何処に出しても恥ずかしい
- 2021年08月07日
東京五輪のお祭り騒ぎの中にあっても、私たちには忘れてはいけない日があります。
8月6日はまさしくその日でしょう。
早朝から始まった「広島原爆の日」、いつもはNHKでも1時間ほど中継を行うのですが、昨日は、それも45分に時短。
最悪だったのは、言うまでも無く菅氏の読み間違いと読み飛ばし。
NHKも事前に手渡されていた原稿通りにテロップを流しましたが、テロップもパニックって途切れてしまいました。
私も、副議長の時の来賓挨拶では、秘書課の用意した原稿が事前に手渡されます。
原稿は、手のひらサイズの原稿を蛇腹折りにしたもので、官僚はこれを「パタパタ」と呼びますが、手渡された原稿には必ず一度は目を通し、漢字などの読み間違いがないかをチェックしますし、筆を入れて書き直したりもします。
このパタパタは、挨拶に立つまで、あるいは来賓席に案内される段階まで秘書が手元に置いて管理していますから、その原稿にノリが付いていて原稿を飛ばしてしまったというのは、ほとんどあり得ないことです。
そして、菅氏はその原稿に一度も目を通していないということも明らかになりました。 そのことは、「広島市」を「ひろしま」、「原爆」を「げんぱつ」と読んだことからも明白です。
自分が、何処の会場において何の立場で挨拶するのかも意識出来ていなかったのでしょう。
「何処に出しても恥ずかしくない。」という言葉があります。それは、どの場においても、その場に合わせた立派な対応をする資質を備えているということです。
一方、菅氏は「何処に出しても恥ずかしい。」と誰もが思っているのでは無いでしょうか。