保育園の労働実態
- 2014年02月11日
道内の保育所において、保育士の時間外の不払いなどの実態が明らかになりました。
女性の社会進出や家族の介護、ご自身の体調や母子家庭、父子家庭など、様々な理由などによって、子育ての支援を必要としている保護者にとって、保育園は欠くことの出来ない施設であり、児童福祉の観点からも行政が直接的・間接的に関わる施設です。
そこにおいて、保育士に対する労働法制違反が恒常的にしかも大多数の保育園で行われていたことは、子どもを預かっている保護者は勿論、社会的にも大きな衝撃を与えました。
北海道労働局が道内220カ所の保育園を集中調査の結果として発表しましたが、この調査も事業者を対象としたものですから、大分割り引いて受けとめなければなりません。
保育士の方々の体調や労働環境はストレートに子ども達へ影響します。
安心し信頼して子どもを預けることが出来ることは大前提です。
私も30数年前、子ども二人を市立の保育園に預かっていましたが、その頃でも仕事の関係で朝7時くらいから預かっていた親もいましたし、私もお迎えは午後6時半までと言われていましたが、間に合わなかったこともあります。
結果、保育士さんが長時間の勤務時間となっていましたが、早出と遅出でローテーションを作っていたり、当然、残業は残業手当が支払われていました。
今は、社会状況も変化し、保護者の仕事も時間内(一般的に午前9時から午後5時)に終わるということは無く、夜も更に遅くなっているのではないかと思います。
本当の実態は、保育園の恣意的な関与が行われない状況での保育士一人一人に対するアンケートや聞き取り調査から明らかになるものです。
そして、実態が明らかになったら、問題の解決に全力を尽くすべきです。
少子化の中、子どもは未来の宝です。その子どもを親に代わって育て、多くの時間を過ごしてくれる保育士さん達を支え、より質の高い保育を実現していかなければなりません。