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保育園落ちた

  • 2016年03月11日

 2月29日の予算委員会で、民主党の山尾志桜里議院が「保育園落ちた日本死ね」というブログを取り上げ安倍晋三に突きつけましたが、「女性の活躍」とうたい文句ばかりの安倍晋三は「誰が書いたのか分からないもので質問するのは止めて欲しい」と端から取り上げようとしませんでした。

 しかし、いくら申し込んでも保育園に入ることが出来ないお母さん達が、国会の前で「保育園落ちたの私だ!」というプラカードを掲げて抗議行動を行ったことから、すっかりあわててしまったかのようです。

 9日には母親達が、約2万8,000筆の署名を持って塩崎功労大臣に陳情、直近の世論調査で支持率が下がったこともあってか、母親達や女性を敵に回したくないとの思いからなのか、早速取り上げて2017年までに50万人分の受け皿を確保するという保育園整備計画をまとめました。

 この陳情の時に塩崎大臣が「目黒区に住む息子夫婦も保育園探しに苦慮していたが、4ヶ月ほどで港区の保育園が見つかった」と言ったことが更に火を付け、「大臣の息子ならコネで入ったんだろう」と逆の効果となってしまいました。

 さて、いくら保育園という施設があってもそこで働く保育士が不足していれば保育所設置基準に満たなく開園することは出来ません。

 これも介護と同じくマンパワーの職場であることに気がつかず、施設さえあれば何とかなると思っていることに問題があります。

 資格を持った保育士の給料は民間平均の約三分の二であり、月に約20万円程度である待遇を改善しなければ3Kと言われる保育職場で働こうと思う保育士はなかなか現れません。

 国は、このことも含めてさらに追加策を検討するようですが、これも介護への対応のように、介護職への給与分として措置費を追加した結果、そのほとんどが施設運営に回されて職員の処遇改善にはほんの少ししか補填できないということがありましたが、確実に保育士の皆さんの手に渡り、保育職を誇りの持てる職種にすることが大事です。

 民主党も野党共同で処遇改善のための法案を提出するようですが、魅力のある改善になる法案であり、与野党問わず改善に力を尽くすことを期待しています。


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