倶知安町2%→3%(ブログ3844)
- 2025年02月23日
道内宿泊税の先進地である倶知安町が、これまで2%だった宿泊税の税率を3%に引き上げる事になり、3月の定例会に改正条例案の提出を予定しています。
倶知安町は、これまで定率性と定額制の双方を選択出来る様に道に求めていましたが、道は、話し合いが付かなかったとの理由で倶知安町の要請を受け付けず、昨年12月の道議会で定額制の条例案を提出し、賛成多数で成立しました。
道は、倶知安町に対し、道で施行される定額制と同額を道に納入することとしましたが、そもそも定率性の徴収分から定額制と同額を道に支払うということは、計算が割り切れず端数が出てくることになります。従って、倶知安町は定率を引き上げることで、道への支払後の余剰分も事業費へ利用できるように1%分を増額することになったようです。
さて、ニセコを中心とした倶知安町は世界有数のリゾートとなり、宿泊の形態も様々なニーズに応えています。
例えば、宿泊施設の1棟貸しは、家族全員や友人などと過ごす用途として既に取り入れられていますが、この場合、人数は非常にフレキシブルとなっています。
1棟の料金は人数に関係ありません。しかし、宿泊税は人頭分で徴収しなければなりませんが、予定外の方が同宿する場合もあります。とりわけインバウンドの方々の場合は。
この場合、宿泊施設にもよるかも知れませんが、何人宿泊しようが施設分だけを徴収し、人数を把握しない場合も想定される等々、まだまだ、詳しい内容が明らかになっていない道の宿泊税。施行は来年ですが、道民などへの周知期間を1年間としている事からも、道は早く全容を明らかにしなければなりません。