党首討論
- 2015年05月21日
昨日、久しぶりの党首討論が行われました。
話題は当然のことながら、この26日から特別委員会を設置して集中審議を行うことになる、集団的自衛権行使容認関連法のことになりました。
テレビニュースでこのやり取りのダイジェストを見、今朝の新聞でより詳細を知りましたが、安倍晋三は今後の審議によって国民に理解を深めてもらうと再三言っていたにも関わらず、この党首討論を見る限りでは、まったくその誠意を感じません。
相変わらずの「はぐらかし答弁」で討論が噛み合わず、問題の核心について触れようともしません。
自衛隊の活動範囲が広がり、戦闘現場の前線近くまでに及ぶにも関わらずリスクは関係ないと言い、集団的自衛権を行使した場合、相手国の領土、領海、領空に及ぶ可能性については、一般に海外派兵は認められないと、集団的自衛権そのものの目的まであやふやにしています。
また、ポツダム宣言では先の戦争を侵略戦争だったと判定していることについては、ポツダム宣言のその部分は読んでいないと逃げの姿勢に終始しました。
この党首討論での安倍晋三の言葉は、国民に事の本質をなるべく明らかにせず、今までと何も変化がないものであることを印象づけようとする、相変わらずの狡猾さだけの言葉だった気がします。
これで、8月までに成立しようとは国民を舐めきっているとしか思えません。