八方丸く?
- 2021年03月05日
寿都町議会が、概要調査前に住民投票を行うと言う条例を可決しました。
今回の定例会では片岡町長が精密調査に移行するときに住民投票を行うという条例を提出していましたが、それを承知で改めて議長が町議全員で構成している特別委員会において、委員という立場で修正案を提出しました。
しかし、これまで町議会は町民が提出した住民投票条例請求を否決しましたし、8人の議員が可否同数となって最後に反対の意思を示したのは議長だったのですから、ここには何かの思惑があったのでは無いか思うのは私だけでは無いと思います。
文献調査では法的に知事の意見は考慮されませんでしたが、概要調査に移行する段階では知事が意見を述べることが出来ますし、今の状態では知事は反対の意思表明をするのは明らかで、NUMOは知事の意見を尊重することになっていますから、概要調査に移行する段階で住民投票を行うこと事態に何の意味もありません。
寿都町は、片岡町長の6選出馬する町長選が秋に予定されていますし、文献調査に反対の住民団体が、議会に住民投票条例請求を行った際に反対した町議5人へのリコール要求の署名活動を現在行っています。
そう考えると、文献調査で20億円手に入ったし、文献調査を行ったのだから片岡町長のメンツも保たれる、概要調査では住民投票を実施するのだから反対住民も納得するだろう、知事にも迷惑はかけない、何より、リコールする意味が無くなるし自分たちの議席は保たれる。八方丸く収まるという妙案だと誰かが囁いたのかもしれません。
なるほどとは思いますが、世の中そんなに甘いものではないと思います。
当初から密室で決めてしまい、NUMOと歩調を合わせて推進し、住民の声に耳を貸そうとしなかった事実はぬぐいようもないのでは。