公共放送の使命
- 2017年05月30日
昨日から、共謀罪の参議院審議が始まり、本会議場でのやりとりを国民の多くが注目していましたが、NHKはこの本会議を中継しません。
これまでも、衆議院法務委員会での審議について全く中継することなく、公共放送とは言えない感覚に首をかしげざるを得ませんでしたが、参議院の審議についてもまったくその気はないようです。
これまでの刑法の基本を覆し、国民を権力の監視下に置くことになる共謀罪、日本弁護士会や多くの法律家、文化人、著作業、言論人の方々が反対し、「言論の自由」、「内心の自由」、「思想・信条の自由」、「表現の自由」、「集会・結社の自由」、「行動の自由」等が侵されることになり、憲法違反ともなる共謀罪に対し、国民の多くが関心を持っているにも関わらず審議を放送しないという公共放送、総理の意向をいの一番に考える公共放送。
先の加計学園問題について、庁内文書が本物であることを記者会見した時に、9時のNHK「ニュースウォッチ9」、10時のHTB(朝日系)「報道ステーション」、11時のHBC(毎日系)「NEWS23」を続けて視聴しましたが、なんとNHK「ニュースウォッチ9」の内容が淡泊だったことか。
日曜日のNHK「日曜討論」もしかり、公共放送の使命とは何なのでしょうか。
籾井前会長の時から安倍べったりが顕著になり、今や、全くの御用放送になってしまいました。
NHKの職員の中には、メディアに関わる放送人としてのプライドを持っている方もいると思いますが、このままでは、NHKの信頼度は益々失われていくことでしょう。
韓国や米国のメディアとの差がより鮮明になって来ています。