公約は守られたか
- 2021年10月24日
17年、前回の選挙での自民党の公約は①「北朝鮮の脅威から日本を守ります」、②「アベノミクスの加速で景気回復・デフレを脱却します」、③「劇的な生産性の向上で、国民の所得を増やします」、④「未来を担う子ども達に保育、教育の無償化を図ります」、⑤「地方創生で活力有る元気な地方を作ります」、⑥「国民の幅広い理解を得て、憲法改正を目指します」という大項目6点でした。
①、この4年間、北朝鮮とは没交渉、トランプ氏からも仲介を見放されました、一方、平和的国交回復は眼中になく、拉致問題も進展無しで、具体的な取り組みはイージスアショアの失敗と「いずも」の空母化という軍事関係だけ。
②20年近く続くデフレから脱却できず、G7で唯一消費者物価指数のマイナスが続き、アベノミクスは岸田氏も分配は無いと発言しています。
③生産性は全く向上せず、公約のGDP600兆円は19年に550兆円、20年には530兆円と減少を続け、成長率はG7の中で最低となっています。他の国は年間2~3%の成長を遂げているにも関わらず、日本はOECD加盟35ヶ国の中でも国民年間所得は24位、お隣の韓国にも追い抜かれ、年間で40万円以上の差を付けられており、既に国際的には1流国とは認めて貰えません。
④今、子どもの置かれている現状は非常に厳しく、7人に一人が貧困、一人親世帯では教育費に回すお金にも事欠き、子ども食堂は全国で5000カ所にも及ぶなど、未来を担う子ども達はどん底、国が負担する教育費もOECDの中で最低の順位から脱却できてい無いだけではなく、子どもの環境は悪化の一途です。
⑤かけ声だけで具体的な政策の手持ちも無く、地方の衰退は歯止めが効かず、人口減による過疎化、一極集中も進み、都市部と地方の格差拡大は目を覆うものとなっています。
⑥は、このまま遅々として進まなくても良いです。
さて、皆さん、いつの時もそうですが、政権与党は公約が実現したのかが問われます。 6つの大項目に対する皆さんの評価はどうでしょう。
選挙は、公約という国民との約束が審判されます。これから先の事ではなく、これまでの結果がどうだったのか、そして、それが未来を託すことに値する信頼に繋がっているのかどうかを有権者は判断しなければなりません。