内戦は戦闘ではない?
- 2016年10月14日
衆議院、参議院で予算委員会が行われていますが、この中で稲田防衛相や安倍晋三が、南スーダンの首都ジブチへ派遣しているPKOについて、PKO派遣5原則にある現地の治安について、妙な言い訳をしています。
ジュバの宿営地近辺で頻繁に行われている大統領派と副大統領派の内戦を、「戦闘ではなく衝突であるから、PKO派遣5原則には抵触しない、戦闘とは国家対国家の戦いであり、南スーダンは国家対国家の戦いではない」と強弁していますが、皆さんはどのように思っておられでしょうか。
私は、内戦でも組織的な集団同士が武器を用いた戦いをすることが「戦闘」であると思います。
ウィキペディアでは、「戦闘=戦闘とは一般的に、敵対している部隊が特定の目的を達成するために戦闘力を行使する行動、またその行動によって引き起こされる一連の交戦状況。さらに、戦闘とは、相互に敵対する二つの勢力による暴力の相互作用である。戦闘が行われている場所を戦場、戦地と言う。」と記載されています。
併せて、ブリタニカでは、「衝突=突き当たること。ぶつかること。相反する立場・利害などがぶつかって争いとなること。」
と書かれており、多くは物理学、化学、工学の世界で使用されるもので、殺し合い等にはあまり使われることはありません。
稲田防衛相や安倍晋三が、あくまでも内戦は衝突であると言うならば、内戦が激しくなり、ジュバやその周辺がまさしく戦場と化し自衛隊にも犠牲者が出ても、内戦だから衝突であり、戦闘ではない、従ってPKO部隊を撤退させることはないと言わざるを得なくなるのではないでしょうか。
馬鹿げたことです。