内閣改造
- 2017年07月08日
都議選での惨敗から少しでも民意の矛先を変え、支持率を回復させようと8月にも内閣改造を行なうとのことで、その改造の肝(きも)が、稲田防衛相と金田法相のクビのすげ替えのようです。
この間、稲田防衛相は口を開けば失言とトンチンカンな答弁、自衛艦の観閲ではハイヒール、南スーダンへはリゾート姿にサングラス、「戦闘」を「衝突」として発言(だって戦闘だと9条に触れるジャン)、応援演説では憲法も自衛隊法も公務員法も理解しない「オバカ」キャラ、あげくには自衛隊を5,000人も投入して人命救助と被災者支援を行っている九州大雨災害緊急対策中に防衛省を留守にする感覚。
この人の一挙手一投足はもはや国民の注目の的となっています。
その都度、安倍晋三は辞任させることなく、菅義偉は「問題ない」と庇ってきました。
これまでの失態に問題がなければ、なぜ、内閣改造でクビをすげ替えるのでしょうか。
金田法相は、共謀罪審議で答弁が二転三転「一般国民は対象としない」、「一般国民も場合によって対象になる」、「花見は弁当とビールだが、下見は地図と望遠鏡」、指摘されると後ろにいるマスクマンがすぐにカンペを渡すとその通りに答弁、あげくには「大事な問題なので官僚に答弁させます」と閣僚としての責任を放棄、金田法相が答弁の手を挙げると、見かねて隣に座っている安倍晋三が抑える、逆隣に座っている副大臣が大臣の手を掴んで下げさせる、さすがに「私の能力を超えている」との発言は、重要法案を担当する能力を持ち得ていないことを当人が認めてしまいました。
予算委員会のテレビ中継がこれほど視聴率を稼ぐことをNHKは予想もしていなかったと思います。
こんな法相でも、安倍晋三は「よく答弁している」、菅義偉は「丁寧な説明だったと思う」と庇ってきました。
金田法相についても、共謀罪での答弁が問題無いと評価しているのであれば、大臣交替はあり得ないと思います。
稲田防衛相も金田法相も、ついでに「加計問題」での山本地域創生相や松野文科相も、安倍晋三にすれば全く問題ない面々ということになりますから、交替はあり得ません。
もし、この面々が交替するような内閣改造であれば、本当は「ダメな大臣達だった」と認めてしまうことになります。
強気で行きましょうよ「安倍晋三」。