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再稼働と値下げ(ブログ3819)

  • 2025年01月29日

 なんだ、そうだったのか。

 この間、北電は「泊3号炉が再稼働すれば電気代を値下げする」と言っていました。

 道民の中には、物価高騰が生活をおびやかし、更にガソリン代の値上げ、それに加えて電気代も国内で一番高いということを強いられてきました。

 3号炉の再稼働の道民判断は、電気代の軽減に繋がるのであればということが大きく左右しているのではないかと思います。

 それでも、高レベル放射性廃棄物の最終処分場問題があること、そして、これ以上、使用済核燃料を増やすべきでは無いという確かな思いをブレずに持ち続けてきましたが、このように何もかも値上がりでは、その思いも揺らいでいることも確かです。

 今日の新聞に、原発コストの専門家である「NPO法人原子力資料情報室」の松久保肇氏が、3号炉再稼働された場合の電気代の分析が掲載されておりました。

 それんきよると、既に私たちは、泊3号炉が26年12月に再稼働すると仮定して、運転再開に向けた費用の一部(年間98億円)を電気料金算定の根拠となる電源原価に参入されており、そのことにより、東電は1キロワット当たり0.4円、中国電力では1円の値上げを圧縮してきましたが、北電は、再稼働を織り込んで値上げ額を圧縮しませんでした。つまり、再稼働のメリットが全くないにも関わらず、再稼働に費用をし払っていると言うことになります。これは、北電よる詐欺と言えのでは無いでしょうか。

 一方、松久保氏が一定の条件を考慮して再稼働後の値下げ幅を試算した結果、何と、泊3号炉が再稼働しても、今支払っている電気料金の約1%しか値下げができないということが分かりました。

 家庭向け規制料金(260キロワット)で北海道は全国で一番高い10,595円となっています。東北電力=8,730円、東京電力=8,821円、北陸電力=8,601円、中部電力=8,559円、関西電力=7,664円、中国電力=8,371円、四国電力=7,841円、九州電力=7,841円、沖縄電力=9,463円と比較して、皆さんどうでしょうか。

 これで行けば北電の1%分は、たったの約100円と言うことになります。

 皆さんは、何割くらい安くなると思っていましたか?因みに我が家の電気代は12月分で約25,000円、これの1%は、250円で、安売りスーパーのカップラーメン2個分です。

 北電の藤井会長さん、「泊3号炉が再稼働した暁には、1%分を値下げします」と、大きな顔で道民に訴えることが出来ますか?それともインパクトのある値下げを実施するのでしょうか。


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