函館の有効性(ブログ3779)
- 2024年12月19日
昨日は、函館市の「特定利用港湾・空港」に関してブログを掲載しました。そして、今日の道新には、陸上自衛隊と米軍が道内で合同の訓練を行う事が掲載されていました。
内容は1月31日から2月9日まで、陸自第18連隊を中心に約1,100人、米軍は歩兵大隊などの約240人規模で、恵庭・千歳地区の北海道大演習場、真駒内駐屯地、丘珠駐屯地、南恵庭駐屯地のおいて行われる事になります。
この訓練は敵の着・上陸侵攻に対して日米が共同で攻撃し排除するまでの一連の作戦で、「ノースウィンド25」と名付けられています。
主目的は、最近のロシアの動きや中国軍爆撃機の領空侵犯を強く意識したもののようですが、そうなると、特定利用港湾・空港の指定の流れと辻褄が合ってきます。
太平洋側は、函館と留萌、日本海側は釧路、苫小牧、室蘭となっていますが、いずれ稚内やオホーツク海側、さらに北方領土近辺もその視野に入ってくるものと想定します。
函館が特定港湾・空港の候補になったのは、津軽海峡という国際航路に面し、天然の良港に恵まれ、艦船の修理も可能なドックを有し、大型客船も接岸できる埠頭が3ヶ所集約され、海上保安庁の巡視船も常駐、JR貨物輸送の集約地で、市内中心部に陸自普通科連隊が常駐、市内中心部から10kmほどのところに、冬期の大型ジェット機が離発着出来る3,000m級の滑走路、さらに滑走路全体に平行誘導路を有し、計器着陸装置(ILS)は滑走路12にカテゴリーが設置されており、空港施設や乗客数・貨物取扱量とも新千歳に次ぐ北海道第2の規模を持つ函館空港が有ります。
道内の特定港湾・空港には無い有効性を防衛省が見逃す訳がありません。
総じて、函館市が特定港湾・空港の候補になったのは必然なのでしょう。逆に考えると、一番攻撃を受ける可能性が大きいと言うことになります。
「安全保障環境が厳しさを増す中」という言葉を鵜呑みにして、何が起きているかに関心を示さなければ、函館市が希求する「核兵器廃絶・平和都市宣言」の望む方向には行かないかもしれません。