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函館市が指定受諾(ブログ3880)

  • 2025年04月05日

 港湾・空港の軍事利用に向けた「特定空港・港湾」の指定について、政府が全国の8施設を追加する考えのもと、当該の自治体に指定について問い合わせをしていました。

 その候補の中に函館空港と函館港が含まれていましたが、大泉市長は様々な検討の末に受入を了承した様です。

 今後は、大型艦船などが 接岸可能になるように港湾の拡張整備が行われる事になりますし、空港は、戦闘機などが離発着出来るように滑走路の延長整備も行われるでしょう。

 しかし、大型護衛艦というカテゴリーは広く、イージス艦やF35Bが離発着出来る「なんちゃって空母」のいずも型も、護衛艦というカテゴリーに入りますし、空港は、最新鋭の戦闘機や、装甲車などを積載できる大型の輸送機が比較的頻繁に訓練と称して施設を利用することになります。

 港湾は、現在吃水14mまでの大型クルーズ船が着岸できるバースがありますが、そのバースを利用した場合、観光地のど真ん中に大型艦船がその姿を現すことになります。仮に、港町岸壁を利用することも考えられますが、その場合は吃水も可能ですから、いずれにしても新しく港湾を整備することなく、金もかからないことからターゲットにされたのかも知れません。つまり函館市にメリットがあるのか疑問です。

 空港は、民間機の便数も一定程度有り、国際便も今後増えていくだろうと思います。

 新千歳空港を訪れた方は、見たことがあるかも知れません。この空港は官民共同使用の空港で、滑走路からF15戦闘機が大きな爆音を出しながら離陸しています。

 この音を、今の函館空港周辺に居住する住民が許容するのでしょうか。

 今後はF3、F35、オスプレイも離発着訓練を行うかも知れません。

 函館空港の滑走路延伸は、湯の川側は無理であり、戸井側にしか延長が出来ませんが、沢もあり、かなりの工事が想定されます。国際便発着に支障が無いにもかかわらず、滑走路の延長は函館市にメリットがあるのか、これも疑問です。

 なにより、国際観光都市である函誰市が、特定空港・港湾として艦船や戦闘機などの軍事訓練を受け入れることが、果たして多くの市民の理解が得られるのか?市長は、いったい誰の声を聴いて判断したのでしょう。

 全国では、政府の要請を断った自治体も一つや二つだけではありません。

 また、函館市は、「核兵器廃絶平和都市宣言」を内外に明らかにしています。

 この文章には「私たち函館市民は、非核三原則の堅持と恒久平和の実現を願い、明るく住みよい幸せな市民生活を守る決意を表明する。」と書かれ、行政・議会・市民の総意により宣言しました。

 この街に、それも観光と密接した空港・港湾に艦船や戦闘機は必要なのでしょうか。

 大泉市長の判断に大いなる疑問を抱きます。


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