函館市の宿泊税(ブログ3559)
- 2024年04月30日
函館市が、宿泊税の税額についての考え方を公表しました。
その内容は、宿泊料によって100円~2000円の4段階にし、2万円未満で100円、2万円以上5万円以内で200円、5万円以上で500円、ここまでは道の宿泊税の税額と同じですが、函館市は、さらに10万円以上で2,000円を徴収することを追加しました。入湯税の150円は継続することになりますから、温泉が有る施設に宿泊する観光客は、道と市の宿泊税と入湯税の3重課税になるわけです。
そうなると実質的に函館市に入る税額は、2万円未満で250円、2万円以上5万円未満で350円、5万円以上で650円、10万円以上で2,150円ということになります。そして、税収見込みの95%は2万円未満の区分が占める見込みとのこと、函館市の宿泊数の統計は約546万泊、2万円未満の100円区分が95%ということですから、単純計算で518万7,000人泊×100円=約5億1,870万円で、新聞報道における函館市の宿泊税の試算は4億円とのことですが、1億円以上の開きがあります?。
さらに、200円、500円と2,000円を支払う観光客の宿泊税が加算されるので、これ以上の税収見込みとなる事になります。
一方、修学旅行は非課税とすると言うことですが、2万円未満の宿泊費でしょうから10万人泊と仮定しても1,000万円。結局は税収約5億円といいうことでは・・・。
また、10万円以上の宿泊施設は、函館市であまり聞いたことがありませんが、将来に向けた富裕層への対処と言うことなのでしょうか。まあ何れにしても、考え方が決まったということです。
私は、函館市の考え方を詳しくは知りませんが、この使途を新幹線現駅乗り入れに使用するという事も、考えられるのでは無いかと思います。市民の多くはこのことに納得するでは無いかと思います。