判断は国民受け?
- 2021年05月19日
この政権の特徴は、常に支持率を気にしながら物事を判断するということなのか。
入管法改正案の廃案も、ウィシュマ・サンダマリさんが死亡した時の映像を公開されれば、非難が高まるので得策では無い。
建設アスベスト訴訟も、最高裁が国の賠償責任を認める統一見解を示した直後に和解を申し入れ、問題を長引かせないことで各地の高裁で争われている同様の訴訟決着を付け、未提訴の被害者にも同額の和解金を給付する制度を議員立法で創設する。
これらのことは、今までの政府では考えられなかったことでは無いでしょうか。
さて、ワクチンの大規模接種に関わり、予約システムに不備の疑いがる事を検証した朝日・毎日の報道に対し、岸防衛相が「65歳以上の方の接種機会を奪い、貴重なワクチンそのものが無駄になりかねない極めて悪質な行為。」と抗議、安倍晋三氏は黙っていれば良いことを、存在感を見せるためか、わざわざ「悪質な妨害愉快犯だ」と非難し、そのことに対して専門家や国民から「見当違いの反応」、「欠陥を指摘してもらって逆ギレとは無知、無能の極み、政府の失敗を暴くことはメディアの任務」、「極めて公益性が高い報道であり、全く見当違いな反応だ。」などの反論を受け、岸氏は、両社に抗議すると言いつつ「今回のご指摘の点は真摯に受け止め。市区町村コードが真正な情報である事が確認できるようにする等、対応可能な範囲で回収を検討してまいります。」とコメントしました。これも、非難を長引かせたくないとの判断だと思います。
これらは安倍政権では、開き直りをする案件だったでしょう。
良いことなのか、そうでも無いのか。いずれにしても国民の声を気に掛けていることだけは確かなようです。