利用率50%目標(ブログ3635)
- 2024年07月20日
マイナ保険証の利用率向上のために、公立病院を始めとした医療機関や院外薬局に圧力をかけて躍起になっている河野太郎氏。
今度は各健保組合へ11月までに「利用率50%」を目安とした目標設定を求めてきました。これは、政府による「ノルマ」と言うことになります。
厚労省保健局長名で届いた通達には、今年5月、8月、11月時点での各目標値を設定し、その内容を報告することを求めています。さらに追加文書には参考数値として先ほどの50%を基本とすることを示しています。
この通達の結果、かなりの数の健保組合が11月時点で50%という目標を報告しましたが、現実の数字は、皆さんご存じのように5月時点で7.73%の利用率としかなっていません。したがって、11月までに、その差の42.27%分を上乗せしなければなりませんから、厚労省は、そのノルマの「アメ」として利用率50%達成したばあい、高齢者医療費に関わる健保組合負担金を減額する事を盛り込みました。減額されれば健保組合の負担は幾分軽くなります。
しかし、多くの健保組合は、50%なんて達成できる訳がないと「しらけて」いるようです。今でも薬局ではマイナ保険証と供に「お薬手帳を持ってきて」と言われる状況ですし、こんなことをしても、「本当に被保険者のためになるのか疑問」という本音も明かしているようです。
今回の50%目標は、12月2日で現行の健康保健証の発行を終了する事に合わせたのかも知れませんが、政府が本気であればもっと高い数字が設定するはずです。
しかし、現実は、今年の1月のマイナ保険証の取得率が59%。当然、取得率と利用率は全く違うものですし、ましてや、マイナカードの取得は任意です。保険証と紐付けして何のメリットがあるのかがハッキリしていない中での利用率アップは、政府の思惑通りには行かないと思います。
昨日、函館市から健康保険証の1年間の延長分が送付されてきました。
その中に、同封されていたお知らせには、「マイナ保険証の利用登録をされていない方へ」とし、今回送付された延長分の期日が切れる令和7年8月1日以降の取り扱いとして、「令和7年8月1日以降は、別途交付する『資格確認書』をお使いください。『資格確認書』については、保険証の有効期限(令和7年7月31日)を迎える前にお送りします。」と書かれていました。
函館市のお知らせは、分かりやすく親切な内容だったと思います。
資格確認書の期限はいつまでか政府は明らかにしていませんが、大きなデメリット無い限り、私はマイナ保険証を作るつもりはありません。