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制御棒の不具合(ブログ3546)

  • 2024年04月17日

 新潟県の知事が交替してしまったら、原発への政策も180度変化してしまいました。

 問題の原発は、「柏崎刈羽原発」。

 規制委員会は、この原発の新規制基準を認め、再稼働にGOサインを出しました。

 それを待っていたかのように花角新潟県知事は再稼働を認め、東電は最終の再稼働確認検査を待つこと無く核燃料の装填を行い、花角知事はこの東電の行為を「問題なく、再稼働議論に影響は無い」と言い切りました。これ程に、再稼働を急いだ東電と花角知事。

 しかし、そこには大きな陥穽が待ち構えていました。

 原子炉に入れる核燃料の装荷作業中に設備の不具合が生じ、作業を中止せざるを得なくなりました。

 42本目の核燃料を入れるための準備として、制御棒を動かす設備のブレーカーを入れた際にすぐにブレーカーが落ちてしまいました。

 幸い、他の核燃料に装荷している制御棒には影響が無く、安全上の問題はありませんでしたが、作業を中断した後に原因を調査するため、再開の目処は立っていません。

 これまでも、幾度となく様々な失敗を繰り返してきた東電ですが、今回の核燃料の装荷では、15日にも装置も不具合が見つかり作業を約3時間中断していた事が明らかになっています。

 柏崎刈羽原発では、地元の住民が今回の能登半島地震の被害を目の当たりにして、避難計画の見直しを要望していますが、知事はその事を棚上げにして、再稼働を急いでいます。

原発を再稼働させることによって、東電が抱えている負債を1日でも早く解消に持って行きたい。ただそれだけで、避難計画の見直しという住民の安全という最低限の取組も蔑ろにして突っ走る東電と花角知事。その裏には何かがあるのでは無いかと疑いたくなってしまいます。


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