加計学園も忘れるな
- 2018年03月21日
来週、森友学園問題で当時の佐川理財局長を証人喚問することが決まりましたが、報道でも指摘されるように、「刑事訴追のおそれがあるので、お答えできません」ということで、事件について明らかになることはほとんど無いものと思われます。
太田現理財局長は、決裁書に昭恵夫人の名前が記載されていたことに対し、「首相夫人だということで夫人の名前が記載された」と国会で答弁し、安倍晋三も「私の妻でなければ当然載らない。それは当たり前のことだろう」と発言、自ら白状したようなもので、結局この問題は総理夫人の昭恵氏が「瑞穂の国記念小學校」の名誉校長に就任していたことで「忖度」が始まったという、言わば財務省、国交省の官僚の間での『昭恵案件』だったのだと思います。
世の中、『昭恵案件』で持ちきりですが、ここでもう一つ忘れてはいけないのが「加計学園問題」です。
もう既に昨年末から学生募集が始まり、この春から新入生が入学することになりますが、この問題も「闇の中」です。
この問題が『昭恵案件』よりもたちが悪いのは、明らかに『総理案件』だからです。
安倍晋三の「腹心の友」加計孝太郎の念願だった獣医学部の新設を、国家戦略特区という新たな制度の中の潜り込ませ、官邸を中心に当時の文科相が関与、文科省の大学設置審査会も開学を承認し、今治市の職員や当時の文科省の官僚、そして官邸が大きく関与し、前文科省事務次官の前川氏が国会で「行政がゆがめられた」と証言、大学予定地の約17万㎡・約36億円の土地を今治市が無償譲渡、更に約192億円の建設費も愛媛県と今治市で最大96億円を支援するという獣医学部問題も、その全容が明らかになっていません。
今回の『昭恵案件』と同様に『総理案件』の加計学園問題も厳しく切り込んでもらいたい者だと思います。