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勇気ある撤退を(ブログ3405)

  • 2023年11月25日

 何やら、前に進むも後退することも出来ない状態になっているのが「関西・大阪万博」です。

 工事費が膨らみすぎて2,350億円、当初計画の1.8倍に膨れ上がり、政府もこれ以上の追加負担は出来ないと最後通告し、言い出しっぺの維新の会も責任は政府に有ると逃げを打っています。

 開催による経済波及効果について、前大阪市長の松井一郎氏は「6兆円」の経済効果が有ると豪語していましたが、最近の経済波及効果は何と「2兆円」と、当初のもくろみがとんでもない「オオボラ」だったようです。

 そんな中でも、現場は建設作業に励んでいる作業員に支えられています。

 その現場の声は、「たった1軒しかないコンビニでは弁当の争奪戦が繰り広げられ、長蛇の列。」、「駐車場不足でマイカー通勤は禁止、スマホの電波が弱くマップを開くだけでも時間がかかる。」、「1.8倍に膨れ上がった会場建設費ばかり注目を浴びているが、上下水道や高架道路の拡幅、地下鉄の延伸などのインフラで約1,600億円、それとは別に土壌の液状化対策に790億円、これには地盤沈下対策費は含まれていない。」、「情報公開で資料を取り寄せた結果、ここ30年で地盤は約5mも沈んでいるんです。」、「基礎固めをしていると、いたるところから水が吹き出す。」と話します。

 日本共産党の清水忠史前衆議は「夢洲は生活ごみと汚泥で埋め立てられた人工島。土壌はダイオキシンやPCBといった有機化学物質で汚染され、地盤は極めて軟弱。しかもその交通ルートは夢洲大橋と夢咲トンネルの2つしかない。想定入場者2820万人の安全を担保出来るのか、はなはだ疑問です。避難計画でさえ、いまだに策定されていない事も問題です。」と話しています。

 また、地下鉄掘削工事では含水率49%というドロドロの堆積土砂を掘り起こし、土中のPCBといった有機化合物、六価クロム、ダイオキシンなどの粉塵が地上に飛散することにも。

 大阪市民の負担金は、大阪市民として、大阪府民として、国民としての負担がのしかかり4人世帯では7万7,000円にも及ぶとのこと。

 そこまでして開催する意義があるのでしょうか。傷口が広がらないうちに勇気ある撤退をBIE(博覧会国際事務局)に伝えるべきだと思います。


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