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包摂無視の知事(ブログ3134)

  • 2023年02月10日

 これまでもパートナーシップ制度について、何度かブログに記載したことがありますが、岸田氏、荒井氏の発言で、LGBTQ問題が急速に国会の争点になってきました。

 道議会におきましても、私たちの会派が中心となって知事に対し、「北海道パートナーシップ制度(仮称)」の導入を強く訴えてきました。

 私たちの会派にLGBTQのT=トランスジェンダーの議員がいます。

 彼女は、「北海道においてLGBTQの活動が始まって30年以上になります。

 活動の展望が思うように描けず、途中で止めてしまった人。

 自分のセクシャリティーをオープンにして生きたいのに、それが叶わずに生きてきた人。

 自分が好きな同性パートナーと一緒に暮らしたいのに、自分に嘘をつき、他人に嘘をつ き、異性と結婚してしまった人。

 激しい差別や偏見にあって心に深い傷を負い、そしてうつ病を患っている人。

 若い頃からセクシャリティーを理由にイジメに遭い、これでもかというぐらい自尊心を 傷つけられてて生き続ける人。

 自分らしく生きることを社会が許容できずに、自分の人生を諦め、自ら命を絶ってしま った人など。

 私は、そういう苦難を抱える当事者と思いを供にしています。

 私はもうこれ以上、こういう悲しい方々を増やしたくありません。

 パートナーシップ制度がナゼ必要なのか。それは、私たちの希望の光だからです。

 比較的大きな都市ではパートナーシップ制度の導入が進んでいますが、小さな市町村では、一体いつになるのか・・・。そういう中で実際に生きる若者達はずっと暗い未来を歩いて行かなければなりません。北海道が認める事によって、全道の当事者の可能性に道を開き、自分らしく生きることへの勇気を与えます。」と訴えています。

 北海道が、全ての人が自分らしく生きる包摂社会となることの訴えに対し、知事は何と答えたのでしょう。

 知事は、「道としては、より多くの方々に、多様な性的指向や性自認に関する理解を深めていただくことが重要だと考えております。私としては、様々な方々から意見をお伺いすることは重要と考えており、引き続き、性的マイノリティーの方々への理解促進に努め、適切な配慮に繋がるよう取り組んで参ります。」と答えました。

 先ず、LGBTQへの理解に乏しい知事が自ら当事者の声を聞き、理解する努力をするべきです。

 2022年の調査では、日本人の約8.9%がLGBTQに該当していると言われ、ほぼ11人に一人が自分のセクシャリティーに違和感を抱き悩んでいることになります。

 もはやマイノリティ-と言う問題では無くなっている、と言うことです。

 なぜ、この国は人口の1割にも及ぶ方々の人権を守ろうとしないのでしょうか。

 なぜ鈴木知事は、自治体で制度化できるパートナーシップ制度に後ろ向きなのでしょうか。鈴木知事は、この4年間ですっかり輝きが無くなり「プチ岸田」になってしまいました。何も中身が無く、ただ知事という権力の椅子に座る事だけが目的なのでしょうか。


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