北方墓参への本気度
- 2017年05月17日
今年初めての北方領土ビザなし渡航ですが、予定していた国後島の2カ所の墓参が実現出来なかったようです。
大変残念な結果となり、元島民団体の皆さんの落胆も非常に大きなものだったと思います。
昨年12月に、わざわざ安倍晋三の選挙区である山口で開いた安倍VSプーチン会談、その時もプーチンに5時間も待たされ、時間を余して予定には無かった亡父の墓参まで行った安倍晋三、そのことからも、どちらが交渉に長けているか、はっきりしていましたが、この時、安倍晋三は国民に北方領土の返還が現実のものになるかのような幻想を与え、日ロ共同経済協力の一環として、日ロ双方の国民が島内で一緒に暮らすことを想定していることを明らかにしました。
その後、日本側が約3,000億円も拠出する北方経済協力の具体的な取り組みを推進する事になりましたが、未だにその具体策が見えておりません。
墓参についても、船だけでは無く航空機での墓参も前向きに検討されることになっていましたが、このことも雲散霧消しそうなロシアの対応となっています。
元島民の思いを我が思いとするのであれば、総理が本気になり外務省に指示し今まで訪れることのできなかった墓参場所の拡充について、ロシア側と真剣に交渉を積み重ねる努力をすべきですが、今回の対応を見てもそのことが感じられません。