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北朝鮮にも打つ手なし

  • 2019年10月27日

 昨日はロシアとの共同経済活動に重要な「相互ビザ免除」の協議が停止したことについて触れましたが、今日は北朝鮮との問題です。

 過日、北朝鮮の漁船が海上保安庁の巡視船と衝突し、その映像が公開されました。

 しかしその後、政府が北朝鮮に対し何らかの対応をしたかは明らかではありません。

 また、この間、北朝鮮は短・中距離ミサイルを頻繁に発射していますが、最近の安倍晋三氏は、どこ吹く風でゴルフに興じていますし、トランプ氏は長距離大陸間弾道ミサイル以外には興味が無く、短・中距離ミサイルの発射は「どこの国でもやっている」と突き放しています。

 今月5日の米朝実務者会議も物別れとなっており、日本は、なす術も無く袋小路に入った感がします。

 安倍晋三氏は「最後は私が金委員長と向き合う」と豪語していましたが、拉致家族の心配をよそに、積極的に打開する行動は見えず、ただ「やっている感」だけは演出を続けています。

 JIJI.COMによると、<北朝鮮のミサイル技術の進歩には驚くべきものがあり、10月2日に打ち上げられたSLBM(北極星3)は打ち上げ角度を高めて発射する「ロフテッド軌道」のため、飛行距離は約450kmだったが、通常の発射角度であれば約2,000kmに達し、日本の本土が射程に入る。

 また、ロシア製のイスカンダルと呼ばれる短距離ミサイルを複数回発射したとのことだが、このミサイルはいったん上昇したあと下降し、その後低高度で不規則な動きを繰り返すため、現在のミサイル防衛システムでは迎撃が不可能だとされている。

 日本のミサイル防衛は高高度で捉えるイージス艦搭載ミサイル「SM3」と低高度で狙う地上配備型ミサイル「PAC3」の二本立ての他、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備を計画しているが、イスカンダルのような不規則な動きをするミサイルについて、専門家は「対応は難しい」と見る。>と書かれていますが、最近は北朝鮮のミサイル発射に対して「安全保障会議」さえ開いておりません。

 打つ術を持たない政府、韓国を敵に回して北朝鮮とのパイプも失った政府、拉致問題もその場対応の政府、すべてを米国に依存する政府、安全保障会議も開かない弛緩した政府。

 対北朝鮮外交はこのままでよいのでしょうか。


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