北海道と夕張市
- 2019年02月11日
北海道知事選の候補が具体的になり、与党である自民党と公明党そして新党大地が「鈴木直道氏」を、立憲民主党、国民民主党、社民党、共産党の野党4党と、連合北海道、北海道農民連盟、戦争させない市民の風・北海道の3団体が「石川知裕氏」を推薦し、残り2ヶ月を切った事実上の選挙戦に入りました。
北海道は、18年度の一般会計予算(18年12月現在)で約2兆9,000億円、特別会計で約1兆1,200億円の合計約4兆円を越す予算を執行しますが、この予算額は東京都、大阪府に次いで大きいものです。
職員数は知事部局約12,000名、教職員約42,000名、道警約12,000人、これに道立病院職員等を加算すると、合計で約72,000名を有し、179市町村の調整役と14総合振興局・振興局による広域行政を担当しています。
人口はデンマーク、面積はオーストリア、2014年の実質GDPは約19兆1,000億円でニュージーランドを約4兆円引き離し、イスラエルやチリに匹敵します。
そして、ほぼ全ての許認可権、制度の改廃権を有しています。
この北海道の知事が誰になるかで、未来の北海道の風景が変わります。
今日、新党大地の鈴木宗男氏が鈴木直道氏を推薦するに当たり、「経験が無い、行政手腕がどうだと言う人がいるが、我々がサポートすればやれる」と話したことが新聞に掲載されていました。
鈴木宗男氏は経験や行政手腕に問題はないと言おうとしたのかも知れませんが、その実「サポートしなければやっていけない」ということを言ったことに等しく、推薦者でさえもやはり不安だと吐露してしまいました。
人口約540万人、巨大な道庁、巨額な予算、広大な北海道は、人口約8,000人、予算148億円(29年度当初)、職員数126名(平成27年度)、議会議員数8名の夕張市、サポートは必要不可欠か。