北海道コロナ通信システム
- 2022年03月19日
蔓延防止等重点措置が21日で解除となるよう鈴木知事が政府に要請をし、22日からは要請通り解除となり、飲食店もイベントもほとんど制約無しに利用できるようになりますし、「新しい北海道の旅のスタイル」や「GOTOトラベル」、「GOTOイート」なども再開、春に向けて普通の生活が始まろうとしています。
第6波はオミクロン株という感染力の強い株が流行し、これまで想像できないほどの記録的な感染者数となってきました。
保健所は、感染者と濃厚接触者のリンクを調査し、一方、その場所にいた他の接触者への連絡などには手が回らなくなり、政府は、自分で判断し、症状が出たら発熱外来を受診して欲しいと、医療体制の後手を国民に押しつけました。
その一環としてこれまで政府は「COCOA」なる通信システムを個人がアプリに取り入れ、訪れたことのあるイベントや飲食店からクラスターが発生した場合は、登録した個人に知らせるということを国民にお願いをしてきましたが、その評判はあまり芳しくありませんでした。
北海道もCOCOAと似通った「北海道コロナ通信システム」を作成しました。
携帯にシステムの登録を行う、飲食店やイベント会場側の協力を受け登録してもらう。 そして、登録施設の入り口にQRコードを掲示、利用者は、施設を利用する場合このコードを携帯に取り入れ、仮に利用時間帯に感染者が施設を利用していたことが判明した場合は、登録した方へ注意喚起のメールを通知するというものです。
メールを受けた登録者は、先ほどのように受診するか自宅療養するか自分で判断する事になります。
さて、このシステムに関して3月15日時点で、登録施設数=53,571施設、累計利用者数=436,797人となっていますが、通知事例は1件のみとなっています。
けっして安くは無い予算を投入して、実績が1件という実態を皆さんはどのように受け止めるでしょうか。
「1件で済んだことは、登録施設での感染者の発生件数が少なかったこととを意味しており喜ぶべきだ。」という考え方もあります。
また一方、「コスパ的に必要だった施策なのか。」ということも指摘されるでしょう。
道は新年度もこのシステムについて、引き続き登録施設や利用者に理解と協力が得られるよう取り組んでいくと話しています。
皆さんはどうお考えですか。