北海道新幹線並行在来線対策協議会
- 2019年08月04日
2030年度に北海道新幹線が札幌延伸した場合に惹起される問題として、並行在来線の問題があることはこれまでにもお話させていただきました。
函館市にとって大変重要な問題であるこの並行在来線問題は、皆さんご存じの通り、新幹線が開通した場合、並行して走行する既存の在来線の経営からJRが手を引く、つまり、北海道新幹線が札幌まで延伸となれば函館駅から小樽駅までの在来線が最悪の場合、廃線になるということです。
小樽~札幌間は、JR北海道のドル箱路線であることから存続させることが決まっていますが、その他の並行在来線については協議が始まっていません。
並行在来線がもし廃線になれば、現在の現函館駅~新函館北斗駅までの「函館ライナー」もJR北海道が運営しないことも想定されますが、そのようなことになれば現函館駅の機能が無くなり、函館にとっては大きなダメージとなります。
私は選挙期間中にそのことを第1に取り組むことを訴えてきました。
北海道へも早急な対応について指摘、やっと道も重い腰を上げました。
その結果、本来であれば新幹線札幌開業の5年前にあたる2025年度から始める予定だった「北海道新幹線並行在来線対策協議会(座長:鈴木知事)」が6年前倒しとなり、今月2日に開催されました。
この会議は当初オープンな会議として傍聴も可能だったので、当日に出席しようと渡島総合振興局へ問い合わせたところ、クローズの会議になったとのこと。
会議の内容は後日説明をするということですが、函館市民にとっては大事な課題であることから、多くの市民の傍聴を可能にすべきだったと思いますし、何がクローズにしなければならない理由なのか、道は明らかにしなければならないと思います。
この対策協議会は、小樽~長万部間の後志ブロックと長万部~函館間の渡島ブロックに分けて行われます。
今回行われたのは渡島ブロックの対策協議会です。
出席するメンバーを見ると、各自治体の首長が出席する中で、函館市は企画部長の出席ということでした。
もし、函館ライナーがJR北海道から経営分離されれば現函館駅~新函館北斗駅間の鉄路が無くなるかもしれない、そうなると現函館駅の機能が無くなる=函館駅の廃止につながるかもしれないという大きな問題であるにも関わらず、あまりにも軽く考えているのではないかと感じ、同僚の市議会議員を通じて市長がスケジュール上無理であれば、少なくとも副市長が出席すべきだと指摘をしました。
結果、この対策協議会には「平井尚子副市長」が出席したようです。
事は函館市の未来に大きく影響する問題です。
函館市は当事者であることを認識し、今から「オール函館」で取り組むよう体制づくりを急ぎ、現函館駅~新函館北斗駅間の存続に最大限取り組むべきだと思います。