北電の黒字
- 2016年01月31日
北電が、2016年3月期連結決算業績見通しで、震災のあった2011年3月期以来、約250億円の黒字に転換したことを発表しました。
これまで2度にわたる利用者への電気料金値上げと原油安が寄与したとのことで、北電の真弓昭彦社長は、今まで無配だった株主に対し、復配(配当を再開すること)の検討を進めると発表しました。
北海道に住んでいる私たちは、これまで独占企業である北電の言うがままに、原油高騰を理由とした電気料金の値上げを2度も受け入れてきました。
無論、暑い夏、寒い冬にあっても自主的に節電の努力もしてきました。
値上げによる効果額が約575億円、原油安に伴う燃料費で約365億円とのことですが、不思議なのはこの黒字の還元を電気料金の値上げに苦しめられた私たちではなく、株主への配当へ優先するという企業論理です。
4月から電気の自由化が始まりますが、値上げにも耐えながら北電の経営を支えてきた私たちが、この仕打ちをどのように考え、どこの電力供給会社を選ぶのでしょうか。電力使用者より株主を大事にするという北電の企業理念が試されることになりそうです。