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北電値上げ公聴会(ブログ3196)

  • 2023年04月23日

 経済産業省(経産省)が札幌で開いた北海道電力(北電)の電気代値上げに関する公聴会で、高騰に喘ぐ切実な声が多く発せられたとの報道がありました。

 とりわけ、24時間365日患者対応をしなければならない医療関係者は、「治療中の患者に節電を強いることは出来ない。」と、電気代の高騰で病院経営が破綻する窮状を説明、これはまさしく命の問題であることを意味します。

 また、生活困窮者支援団体の関係者は、真冬でも暖房を付けずに毛布にくるまって過ごす現状を訴えました。

 この他にも、私が聞いた話では、高齢者介護施設やこども園などの福祉・介護施設も同様の運営状況に置かれています。

 これに対し、北電の藤井社長は「泊原発の再稼働後には適切な水準で値下げする。」と話しました。

 北電の社長に、電気供給企業としての矜持を求めることは無理なのでしょうか。

 ほぼ独占的に電気事業を行っている事への社会的な責任は微塵も感じられません。

 「泊原発が再稼働したら?」、一体いつ再稼働が出来るのでしょうか。

 規制委員会が規制基準の審査を行ってから10年近くになりますが、この間、北電は何をしてきたのでしょう。規制委員会にまともな説明が全く出来ておらず、中立とは名ばかりで、政府寄りと言われている規制委員会であっても、北電の対応に憤りの声を出しています。

 つまり、再稼働などは、全く先の見えない「絵に描いた餅」に化しているのでは無いですか、藤井社長。

  大見得を切るならば、再稼働の見通しを明らかにしていただきたいと思います。

 それまで、何度も何度も消費者に値上げを強いるつもりなのでしょうか。

 藤井社長の開き直りは、ほぼ独占という状況にアグラをかいて、「イヤなら電気を使うな」と行っているように聞こえてなりません。

 あなたの企業は「道民の命」を握っている企業であること、そしてその企業責任を果たすのが企業の使命である事を経営の根本におくべくでは無いでしょうか。


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