医療にもマイナンバー?
- 2017年01月08日
いよいよ、マイナンバーの多様化が始まるようです。
当初は、役所での住民票や印鑑登録などの事務簡素化と、何処の行政機関でも関係手続きが簡略されるということで導入されたマイナンバーですが、企業などでは個人情報となるマイナンバーの管理に担当者まで配置しなくてはならないことから不評を買い、また、国民の間でもマイナンバーをカード登録する比率が少なく、未だに半分にも満たないと思います。
そのマイナンバーを今度は、行政機関だけではなく医療機関でも健康保険証として利用できるようにするようです。
その目的として、患者確認の迅速化と医療事務の負担軽減を挙げていますが、今の健康保険証(カード化されている自治体も有る、函館市もカード化)でも全国一律に医療サービスを受けることが出来ますし、患者本人確認も普通に行えます。
また、どのような理由で医療事務の負担軽減がされるのか、まったく判りません。
医療機関関係者は、個人情報の流出予防や紛失によるリスク、コンピューターソフトの書き換えなど、今より事務負担が多くなる上、経費もかかるのと、一概に賛成できないとの感想を示しています。
ようは、鳴り物入りで導入したマイナンバーが一向に浸透せず、カード化も遅々として進まないことから、様々な用途にマイナンバーをという国の下心が見え見えのような気がします。
今後も、健康管理から図書館利用、クレジットカードなど、様々な事がマイナンバーカードで活用できるシステムにすることにより、個人情報がカード一つで掌握できることが出来、ビッグデーターだけではなく、個人の思想や嗜好まで国が管理できるようにすることが最終目的であるという危惧がひたひたと近づいているような気がします。