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南海トラフ巨大地震と原発(ブログ3655)

  • 2024年08月09日

 宮崎県沖の地震が南海トラフの西南端が震源だったことから、気象庁が有識者で構成する「評価検討会」を臨時に開催し、「南海トラフ巨大地震臨時情報(巨大自身注意)」を発表しました。

 今後1週間以内に再び大規模地震が起こる事を想定し、この期間中避難するか、避難の準備を強化することを住民に呼びかけました。

 ご存じの通り、南海トラフ地震の被害想定は、震度7の激しい触れと最大30mを超える大津波が、宮崎県から四国全域そして静岡県までの想定震源域に襲いかかります。

 死者は32万人、経済被害は220兆円。マグニチュード8~9、震度5から7が該当する地域は、日本海側までを含む東日本全てと想定されています。

 さて、その中に含まれる原発はいくつなのか。今回も愛媛県・伊方原発3基が震度4でした。

 NHKの「南海トラフ巨大地震基本ケースの震度分布」を見ると、伊方原発は震度5強となり、また震度4は鹿児島県の川内原発、佐賀県の玄海原発、島根県の島根原発、福井県の敦賀原発、美浜原発、大飯原発、高浜原発となっています。能登半島地震で指摘された志賀原発も該当し、そして一番危険なのは、震度6強が想定される浜岡原発です。

 地震だけでこれだけ危険な原発が該当しますが、これに太平洋岸を中心に津波が襲ってきたら、伊方原発、浜岡原発は完全にその脅威に晒されることになります。

 災害を想定する場合、フクシマ1で経験済みです。そうです、「大丈夫では無いか」は通用しないのです。最悪の場合を想定しながら備えなければいけません。

 そして、南海トラフ巨大地震は、その前兆を見せ始めたのです。


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