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危険な構想(ブログ3702)

  • 2024年09月30日

 石破新総裁の隠れていた「牙」が現れ始めました。

 総裁就任の記者会見で「アジア版NATOの創設」や「日米地位協定の見直し」を口に出しました。

 確かに日米地位協定はその不公平な内容から、沖縄県や米軍基地のある県での米軍の犯罪を日本の法で裁くことが出来ない事、日本国内の望む場所に米軍基地を設置できること、米空軍が日本国内どこでも自由に飛び回ることが出来る事などの他、米軍基地の治外法権など、数え上げたらキリが無いほど不平等な内容となっていますが、同じく第二次世界大戦で敗戦国となったドイツやイタリアでは、米軍基地への調査権や米軍に対しての国内法適用なども協定で認められています。しかし、日本は「永続敗戦国」のままであり、国連の「敵国条項」が未だにあてはめられています。

 石破氏がこの事について、日本の立場を明確に国連そして米国に伝え、その解消に努力するというならば、それは良しとしますが、実現には戦後から今日まで経過した時間以上のものが必要となるのではないか、言葉を換えれば「実現不可能」と言うことなのかも知れません。

 しかし、諦めることなく、今の不平等な日本の立場を平等なものに変えていく努力は当然必要なことです。

 一方、「アジア版NATO」の創設は、憲法第9条を破棄すると言うことに等しく、仮にアジア版NATOが結ばれた場合、加盟国への攻撃があれば、我が国も武力を持って反撃することになります。

 「軍事オタク」らしい政策ですが、これらの事に対し米国は、「対等の立場を望むのであれば、日本の防衛費をGDP比3%に引き上げる」と元米国防次官補代理のコルビー氏が話しています。

 そして、「依存では無く、真のパートナーが必要だ」と、日本に求めています。

 石破氏の構想は、限りなく米軍との一体化に向けた危険な考えと言わざるを得ません。


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