即位の礼で恩赦
- 2019年08月29日
10月に行われる天皇の即位式、これに合わせて政府が恩赦の実施を検討しているようです。
恩赦とは、天皇の即位や逝去、皇太子の誕生や結婚など国家の慶弔時に、裁判ですでに確定している刑罰などを、行政権により国家の刑罰権の全部または一部を消滅若しくは軽減させる制度で、内閣が決定し天皇が認証するものです。
この恩赦には、公務員に係わる免職・停職・減給・戒告なども含まれており、今回はあの森友問題で文書改ざんを行い、減給30%3か月の処分をされながら最後まで安倍晋三氏をかばい、事務次官にまで昇格して退職した「佐川宣寿氏」も含まれることになります。
佐川氏だけではなく、戒告所分を受けた財務省幹部やイラク日報隠蔽事件の防衛相幹部なども恩赦を受けることになりそうです。
犯罪を犯したものが、行政処分や裁判によって量刑が決められ刑に服する。むろん、模範囚などでその量刑が軽減されることがあるかもしれませんが、単に皇室の慶弔に則して単純に罪を無かったことにするという制度が果たして必要なのでしょうか。
4月の新元号時にも行われたようですが、改めて天皇即位を10月に控えた今、 法治国家において恩赦とは必要なものなのか、議論が必要ではないかと思います。