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原発のテロ対策

  • 2016年04月10日

 ベルギーの同時多発テロは、空港と地下鉄という人が沢山集まる所をターゲットにした許されないテロでしたが、テロリストの真の狙いは原発であったことが伝えられており、翻って日本の原発は本当に大丈夫なのか。

 私の住む函館市は津軽海峡を挟んで向かい側の青森県大間町に大間原発が建設中です。

 先般、衆議院原子力問題調査特別委員会が開催され、その中で地元の逢坂衆議が大間原発におけるテロ対策について質問を行いました。

 逢坂衆議は、通常の領海は海岸から12海里(約22km)有るが、津軽海峡は領海は3海里(約5.5km)しかなく外国船の航行も可能な国際海峡のため、テロリスト上陸といった課題も有ることを指摘したところ、原子力規制庁は「事業者への対策はIAEA(国際原子力機関)の基準を踏まえて要求している。(領海の違いで)通常の原発と違う対策が必要かどうかは事業者が考えて申請する。」と答えたようです。

 通常の原発に対する警護については、高木経産大臣が副大臣当時の質問に対し「原子力発電所の警備につきましては、警察の銃器対策部隊が24時間体制で常駐警備実施しておりますし、海上保安庁では、全国の原子力関連施設の周辺海域に巡視船艇を常時配備している。」と答えています。
一見、十分な警備態勢を敷いているように思えますが、果たしてそうなのでしょうか。

 大間原発は、通常の原発とは違う条件(領海)の中にある原発(建設中)であることから、更なる警備が必要となってくるでしょう。

 米国では全原発施設を150人の軍の部隊が最新鋭の武器を持って守っており、テロ想定した模擬訓練も定期的に実施。

 テロリスト役の仮想部隊が国内60箇所の原発を廻り、核施設の部隊と模擬的に闘うことで実戦能力をチェックし、その時のシナリオも「自爆覚悟のテロリストが水陸同時に攻めてくる」、「内部に内通者がいる」、「核燃料交換で格納容器が開けられる最も脆弱な状況で襲ってくる」といった厳しい状況を想定し、その内容は公開されています。
日本の原発の安全基準が世界で一番厳しいとこの国の責任者は言っていますが、何処が世界で最も厳しいのか、国民の納得のいく具体的な内容を示して欲しいものだと思います。


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