原発コスト
- 2014年06月18日
今回の道議会定例会で、原発の建設から稼働40年間のランニングコスト、使用済み核燃料や高レベル・低レベル廃棄物の処理、原発交付金、廃炉までのいわゆる原発コストについての質問をする予定ですが、事前の質問項目説明においての資料を基にした説明では「建設費や設備廃棄費用などの資本費、運転維持費、使用済み核燃料の処分を含む核燃料サイクル費用に加え、原発事故を踏まえた追加安全対策費や事故リスクへの対応費用、立地交付金等の政策経費も加味して下限値で1キロワットアワーあたり8.9円と試算している。」旨の説明がありました。
皆さんは1キロワットアワー(kwh)8.9円というだけで、原発コストのイメージが湧くでしょうか。
kwhは1時間に発電した電力量ですから10kwを1時間発電すると10kwhとなり、10kwを10時間発電すると100kwhとなります。
ちなみに、泊まり原発1号炉は57万9千kwですが、これが24h×365日稼働すると50億6,625kwhとなります。
これに8.9円を掛ければ単純にコストが導き出されますが、それにしても安すぎると思います。
フランスでも廃炉に50年間かかるとされ、試行錯誤で作業と研究を進めていますし、使用済み核燃料を10万年も貯蔵するランニングコストも考えなければなりません。
道へ泊原発のコスト試算を出すように求めていますが、試算する事によって驚く数字が出る事への懸念があるためか、難しいとしか言いませんでした。