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原発40年稼働

  • 2012年06月18日

先般、美浜原発2号機の運転再延長について、安全・保安院は「現行法では、申請があり用件を満たしていれば運転が40年を超える前に延長を認めざるを得ない。」として、新しい規制の枠組みがまだ出来ていないため、運転を認めざるを得ないと判断した。
政府は、脱原発依存(最近は信用できないが)として、審議中の原子炉規制法の改正案には、原発の運転を原則40年に制限して廃炉にすることが盛りこまれている。例外規定として延長申請があれば10年、10年の20年間の延長を認めるが、これは例外的であると細野原発相も発言している。
安全・保安庁は、申請があっても改正法が審議中であることから結論を先延ばしすることも可能だったにも関わらず、見解を出したのである。
ここでも、「原子力ムラ」が息を吹き返し始めた。
既に、敦賀原発1号機と美浜原発1号機は運転開始が1970年で42年を経過している。その次が、71年の福島第1原発1号機で、今回運転延長を認めた美浜原発2号機が72年の運転開始となっている。
その他の老朽原発は、福島第1原発の1・2・3・4号炉(これは廃炉しかない)の他に、島根原発1号機・高浜原発1号機(経過38年)、玄海原発1号機・高浜原発2号機(経過37年)、美浜原発3号機(経過36年)、伊方原発1号機(経過35年)、福島第1原発5号機・東海第2原発(経過34年)、福島第1原発6号機、大飯原発1・2号機、(経過33年)、玄海原発2号機(経過31年)、となっていることから、ここ10年余りで福島第1原発1~4号機を除いて15機が廃炉となる予定だ。
私は、原則「脱原発」で、今後は原子力に頼らないエネルギー政策を推し進めるべきと考えているが、最大限譲歩しても40年経過した原発の再延長は認められない。
野田総理は、大飯原発再稼働に対し、「私が責任を持つ」と大見得を切ったが、責任はどのように取られるのかも明らかにしていない。
ましてや、今の状況下でいつまで総理をやっていられるのか判らない方に責任が取れるのだろうか。ハッタリもいいところである。
最近はTVでも野田総理と仙谷政調会長代理(原発推進派の急先鋒)の顔は見たくない。


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