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参戦から改憲

  • 2015年02月28日

 文化学園大学助教の白井聡氏のコラム「戦後の墓碑銘」に次のような指摘がありました。

 『いまや、安倍政権が「日本を戦争する国に作り変えようとしている」ことではない。「戦争する国になる」事はもはや既定路線であり、この方針は昨年末の衆議院議院総選挙において支持を受けた。ゆえに、問題は「いつ、誰と、どんな戦争をするのか」ということにほかならない。「戦争の前に憲法改正があるはずだ、そこが反戦派にとって勝負の分かれ目になる」という認識は、極めて甘い。「改憲から参戦へ」ではない。「まず参戦、それから改憲へ」という順序が現政府のねらいである。改憲派にとっては改憲を議題に乗せる際に失敗は絶対に許されない。ならば、絶対に失敗しないためにはどうすればよいか。すでに戦争をしている、言い換えれば、平和憲法は現に異論の余地無く空文化し、現実と対立している、という状況を改憲議題に乗せる前につくることが、彼らの考える最良の方法である。そうなれば、改憲の決断は、単なる現状追認にすぎなくなる。』との内容は、9条を守るという活動をしている私にとって衝撃的でした。

 集団的自衛権を行使すれば、実質的に交戦状態に入ることになり、このことによって、白井氏の言う憲法9条の空文化が現実のものとなり、まさしく、改憲は現状追認となってしまいます。

 ISに対し、「有志連合」として一緒の行動を取る、機雷除去に自衛隊を投入するなど、現政権の推し進める先には、「参戦から改憲」のシナリオが待っているのでしょうか。


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