受動喫煙ゼロ決議
- 2018年06月29日
昨日、北海道医師会の長瀬会長が道議会を訪れ、各会派に「受動喫煙防止条例制定」の要望書を提出しました。
私達の会派にもお寄りいただき、具体的に「受動喫煙防止条例を一刻も早く制定して下さい」と題した要望書を持ち、東京都の例を出しながら何としても北海道でも条例をと訴えられました。
今回の定例会において、道議会内には受動喫煙ゼロの実現を目指す決議(案)」を提案しようとの動きが有ります。
これまで、道議会は超党派の議員で作る「ガン対策北海道議会議員の会」が中心となり「北海道受動喫煙防止条例(仮称)」の制定に向け、議員の会の中にプロジェクトチーム(PT)を設置、条例制定ついて検討を加えると共に、飲食業界やたばこ業界の他、医療関係・経済関係・マスコミ関係・行政関係・患者の会・道議会などで組織する「北海道ガン対策六位一体協議会」等との意見交換、条例原案に対するパブリックコメントなどを実施し、昨年の内に条例制定に漕ぎ着けるよう、それぞれの会派で検討を加えて参りましたが、協議が整わず残念ながら棚上げ状態となっていました。
その間に、国の健康増進法改正案が今通常国会で可決される状況になり、法が出来るのであれば条例は必要ないのではないかという声も出てきたことから、この度の決議提案の動きとなったようです。
東京都は、オリンピックに向けて国の健康増進法改正案より厳しい内容の条例を制定、同じく、オリンピックでレスリングなど7競技が開催される千葉市、ゴルフ会場となる埼玉県、25年に万博が開催される大阪府も国より厳しい条例を制定する準備を進めています。
そして北海道では、19年1月に帯広市で国際アイスホッケー連盟主催「 IIHF女子U18アイスホッケー世界選手権」が、3月には札幌市で国際パラリンピック委員会主催の「IPCノルディックスキーワールドカップ」が、7月には札幌市で日本ラグビーフットボール協会主催の国際大会「ピリカモシリ セブンズラグビーシリーズ2019」が、9月には、札幌ドームにおいて「ラグビー ワールドカップ 2019日本大会」が、そして、20年7月には同じく札幌ドームにおいて「東京オリンピック サッカー競技予選」が行われます。
オリンピック開催地は東京だけではなく、北海道でも開催されます。
当然、他都市同様に受動喫煙防止が求められますし、何より北海道は喫煙率が他都府県より高く、肺がん罹患率も同様に高い水準であることから、一番の目的である道民の健康のために、受動喫煙防止条例の制定が急がれます。