各国が米国離れを
- 2019年09月05日
トランプ政権が1日に対中国制裁関税の「第4弾」を発動した事を巡り、中国がWTO(世界貿易機関)に提訴した事が伝えられました。
この間、トランプ氏のディール(取引き)外交は、全てが経済(金)での価値観が優先し、TPP離脱後の日米二国間貿易交渉、米韓によるFTAでは米国の有利に貿易交渉を進めるために相手国に圧力をかけ、米中貿易戦争ではお互いに関税競争をしています。
トランプ氏によって今までの自由貿易は隅に追いやられ、自国の国力を背景にして相手国に有無を言わさない貿易を進めています。
この間も、様々な問題でWTOに提訴がありました。
近くは、韓国を「ホワイト国」から除外したことで、韓国がWTOに提訴、そして今回行われたのが中国によるWTO提訴です。
しかし、この間、WTOが有効な解決策を提示したことはなく、常に「二国間でもっと話し合うように」という事だけです。
これが国際協調という国連を中心とした多国間の結論だとすれば、すでにその役目に期待することに限界があるということになります。
たった1国の覇権国が、全体の強調をリードすることなくすべてを「ちゃぶ台返し」する今の状況を改善するには、すべての主要国が米国離れをすることではないでしょうか。