命がけの五輪
- 2019年08月13日
今日は、旧のお盆で妻の実家の墓参りです。
暑い日が続いたと思ったら、急に肌寒くなり、そしてまた昨日から暑くなりました。
先の道新で、来年開催のオリンピックでのマラソンや競歩などが行われる予定日の今年の東京の気温が36度越えになり、来年も同様の気温が想定され、選手はもちろん観客やボランティアの方々の熱中症が現実味を帯びてきました。
昨日のニュースでは、東京ビッグサイトで開催されている「アニメーション・マーケット(アニケ)」に延々と連なる長蛇の列が報道されていましたが、オリンピックではこれ以上の対応が求められることになります。
五輪の暑さ対策にペットボトルによる飲み物の持ち込みを認める検討がなされていますが、そのためには荷物検査が必要となり、その検査に時間がかかることになってしまうということになります。
また、マラソンコースなどの路面は「遮熱性舗装」にし、路面の温度上昇を約10度程度防ぐ効果があるとされていますが、東京農大の樫村修生環境生理学教授が先月と今月に遮熱性舗装と通常のアスファルト舗装を調査したところ、路面の表面温度はこれまでの国の調査と同様に10度前後低くなりましたが、高さ50㎝、150㎝、200㎝の空間の平均温度はなんと、遮熱性舗装のほうがアスファルト舗装より高く、特に日射の強い日は1.5度から最大で3度以上高い時間帯があったと結果報告をしました。
樫村教授は、遮熱性舗装で表面温度は下がるが反射した熱の影響で人が立つ高さの気温が上昇したと分析しています。
10m幅で1kmの長さの遮熱生舗装の経費は約7,000万円ということです。
高い経費をかけて逆効果になってしまっては何をかいわんやです。
「真夏日」のさらに上である35度以上の「酷暑日(猛暑日)」期間に屋外で開催される種目は選手、観客、ボランティアにとってまさに命がけの競技となってしまいます。