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困窮者対策では無いマイナ

  • 2021年11月19日

 11月7日のブログで「またマイナで愚策」と題して、マイナカードを作成するとマイナポイント3万円分が付与されることを批判しましたが、政府の困窮者への経済対策の中に2万円分の付与として位置づけられました。

 内容は、マイナカード新規取得で5000ポイント、マイナカードを保険証として登録すると7500ポイント、銀行口座との紐つけで7500ポイント、合計2万ポイントということです。

 テレビCMでも「もう3人に1人は持っているらしいよ。」と、さも多くの方が取得している様かのように誘導していますが、2021年4月1日現在で、人口に対する交付枚数率は全国で28.3%、東京都で32.2%、北海道では24.9%で4人に1人です。

 2016年1月から始まったマイナカードですが、5年経過しても普及率は3割に至っていません。

 既にご存じのことと思いますが、政府は2015年10月には全ての国民に「個人番号」を勝手に付け、在住している自治体から通知カードが送付されており、当時は「国民総背番号制」と言われたものです。そして通知カードには、個人番号・氏名・住所・生年月日・性別・発行日が記載されています。

 私はこれまで一度もこの通知カードを使用したことも無く、そして一向に不便を感じたことはありません。

 政府は、この度のポイント付与で銀行口座との紐付けまで踏み込んできました。

 個人資産の一部(?)を情報として政府が把握できることになります。

 困窮者対策とは思えない対策に2兆円という予算を付けて、少しずつ個人情報が握られていきます。

 私は目の前のポイントという餌より、個人情報を大事にしたいと思います。


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