背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

国民より党の都合(ブログ3768)

  • 2024年12月08日

 結局、韓国の与党「国民の力」は、尹錫悦大統領の弾劾訴追案に賛成せず、採決を退席、このことによって弾劾訴追案は廃案となってしまいました。

 今後は、尹大統領の任期を短縮することと、実質の権限を首相に委ねることとし、一定の期間の後に大統領の職を辞任してもらうと言うことのようです。

 その理由は、既に皆さんご存じのように、今、尹大統領を辞任させれば、最大野党「共に民主党」の代表である「李剤明氏」が大統領に就任する恐れがあること、そして李氏は、様々な不正疑惑と公職選挙法違反の容疑で有罪判決が出ており、来年前半に確定判決が出て被選挙権を失う可能性があり、それまで時間稼ぎをしようという事に様です。

 これが与党「国民の力」の本音だとすれば、韓国の国民を馬鹿にした判断ではないかと思います。非常戒厳令を出し、国民の主権を凍結し、さらに新聞・報道機関までも活動を停止させるという行動にでて、独裁的な政権運営を行おうとした現大統領を実質の権限を剥奪したにしても延命させる。それも、国民の為では無く自分たちの党の都合だとすれば、次の選挙においても国民からの信頼は失ったままではないでしょうか。

 隣の国の問題ですから、内政干渉と言われるかも知れませんが、与党の行った今回の結末は、他の国の国民から見ても、理解できるものでは無いと思います。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.