国民を見ず（ブログ３１１０）
- 2023年01月17日
テレビに映る岸田氏の満面の笑顔。
ホワイトハウスの玄関まで岸田氏を出迎え、ハウス内に入った瞬間、テレビカメラの映像を意識したかのように岸田氏の肩に手をまわして、これ以上のない親密さを演出したバイデン大統領。そこには、岸田氏が１２０％以上の厚遇を受けたという動画を日本のマスコミに流れさせ、今後も岸田氏が米国の期待を裏切ることが出来ないように仕組んだ、したたかなバイデン氏の戦略が表れています。
そして米国の思惑が満載となった「映像」を見た日本の国民は、その映像が防衛費増税と引き換えである事、自衛隊が米軍とついに一体化した瞬間である事に気がついたのでしょうか。
あの映像が証明するのは、自民党政権で有る限り日本は米国の手の中にあるということです。もはや、日本は国民が納得しようがしまいがＮＡＴＯの一員に組み込まれたも同然ではないかと思います。
フランス・イタリア・イギリス・カナダ・アメリカを歴訪し、各国との軍事同盟を喜々として結んできた岸田氏が、ヒロシマＧ７サミットでは議長国として「核戦争を二度と起こさせない誓い」をその場で宣言したいようです。
核保有国である中国・ロシア・北朝鮮をこれまでに無いくらい挑発していながら、どの口が語るのでしょうか。
さらに、米国にＴＰＰ参加を要請したようですが、日本の食糧自給率が先進国では最低の３６％となっているにも関わらず、更に高関税の食糧を輸入しようとする政策が本当に日本のためになるのでしょうか。
ＴＰＰの陰でどれくらいの農家や酪農家が廃業をしたのかは自給率が下がっていることで証明されます。さらにロシア・ウクライナ戦争で、小麦をはじめ大豆やトウモロコシの輸入が制限され価格が高騰、自国で自給できないことの影響も感じることができず、食料品の高騰の結果、少なくない国民が食糧を手に入れる事が出来ない。すなわち飢えを強いていることにさえ気がつくことが出来ずに、悪政を続けようとする岸田氏。
これまでもそうであったように、何で自民党の総理大臣は国民を見ずに、己が権力だけに固執するのでしょうか。
