国際法・無法国家
- 2022年04月04日
ウクライナのキーウ近郊で多数の民間人の遺体が見つかっている事がマスコミによって伝えられています。
そして、ロシア政府はこの事実を「ウクライナ政権が演出したフェイクだ。」、「ロシア軍は民間人を一人も犠牲にしていない。」と一蹴、そして、ロシア軍の戦闘対象から民間人を除外するということにも言及しませんでした。
いずれの戦争でも、戦場での軍隊は敵軍であろうが敵国民間人であろうが容赦なく殲滅することが古今指摘されていますが、今回のウクライナ戦争でも戦場では同じ事が繰り返されています。
民間人に対する攻撃だけでは無く、拷問、殺人、略奪、強姦も報告されています。
まさに戦争とはそういうものということです。
第2時世界大戦後に設立された国連の最大の存立理由は、戦争を起こさせないことであり、その前文には<正義と条約その他の国際法の源泉から生じる義務の尊重とを維持する事が出来る条件を確立し、一層い大きな自由の中で社会的進歩と生活水準の向上を促進すること並びに、このために、慣用を実行し、かつ、善良な隣人として互いに平和に生活し、国際の平和および安全を維持するために我らの力を合わせ、共同の利益を除く外は武力を用いないことを原則の受諾と方法の設定によって確保し、全ての人民の経済的および社会的発達を促進するために国際機構を用いる事を決意する。>とあり、国際連合の目的として、第2条3項には<全ての加盟国は、その国際紛争を平和的手段によって国際の平和および安全並びに正義を危うくしないように解決しなければならない。>4項では<全ての加盟国は、その国際的関係において、武力による威嚇または武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない。>と規定しています。
国連の土台を支える立場の常任理事国ロシアが、国連憲章も守らず、国際法にも違反するクラスター爆弾の使用、病院・学校への攻撃、非戦闘員の殺戮、原発への攻撃、地雷の敷設等を平然と行っています。
さらに、核兵器の使用をまことしやかに言及し、思いのままに振る舞っています。
これらの戦争犯罪の事実からロシア政府は逃れることはできません。
ロシア政府は国際法・無法国家として永遠に烙印を推されることになり、国際的な立場から脱落することになります。これをロシア国民が望んでいるとは到底思えません。