在札幌ロシア総領事
- 2022年04月22日
上田文雄前札幌市長で、市民団体「戦争をさせない市民の風・北海道」共同代表が、在札幌総領事館でセルゲイ・マーリン総領事と面会し、「ロシアはウクライナへの武力行使を止め、平和的解決を図るべきだ。早く日ロ両国の市民がわだかまり無く交流できる社会になってほしい」と求め、それに対してセルゲイ・マーチン総領事は、「ロシアの軍事作戦は自衛目的であり、国連憲章でも認められている行為だ。」と主張したようです。
何かと風当たりの強いロシアの外交機関が、ロシアの行為を批判する市民団体の代表と面談することは、日本国内でも、いや国際的にも稀な事だろうと思います。
その意味では、在札幌ロシア総領事館とセルゲイ・マーリン総領事総領事の英断を評価したいと思いますが、残念ながら世界的な受け止めとは相容れず、自国の論理の主張に徹したようです。
総領事は、日本への対応や交流を行っている市民への対応も含めて自国の論理を主張する様に指示されているであろう事は十分想像できますが、しかし、民主主義国の日本にあって世界各国から提供される情報や映像に触れていれば、自国の行為に少なからず疑問を持つはずだと思います。
既に、在日本ロシア大使館の大使はじめ主要な8人が日本から国外退去を命じられました。今後総領事館が対象になるか判りませんが、仮にロシアに帰国した場合、日本で知り得た「フェイク」では無い「ファクト」の情報を脳裏に留め置いて、外交官としての誇りを持った活動をして欲しいものと願います。