在沖米軍基地感染拡大
- 2020年07月14日
以前から、在日米軍基地内でのコロナウィルス感染がどうなっているのか、基地外での日本人との接触は無いのか心配されていましたが、これまで米軍は基地内における感染状況についてその公表すら拒否してきましたが、米軍基地内の感染者が半端な数では無くなったことからか、12日に感染者の数を明らかにしました。
それによると6日まで4人だった感染者は、7日から13日までに普天間基地内(宜野湾市)71人、キャンプハンセン基地内(金武町・宜野座村・恩納村、名護市)22人、巻港補給地区(浦添市)1人と拡大し、昨日まで98人ものクラスターが発生していたことが明らかになりました。
一方、感染者の数は例外的に連絡するものの、個々の症状や行動歴といった詳細は明らかにしていません。
世界的にも一番感染者数が多い米国からの一般人の日本入国は出来ませんが、米軍は日本の検疫を受けること無く米国基地から日本の在日米軍基地へ、ノーマークで入国が出来ることになっており、さらに、人事異動者は基地内での感染拡大を防ぐために北谷町の民間ホテルを借り上げ、一定期間の隔離施設として利用していることも明らかになったことから、地元の批判が高まっています。
新聞・赤旗では<菅官房長官によると、今回の事態に対し、「米軍施設・区域の医療関係機関と地元の保健所との間で感染者の行動履歴の追跡を含め、必要な情報は共有している。」と述べました。しかし、保健所を含めた県には、行動履歴や所属、階級、居住地などの情報は入っていないといいます。>と報道しています。
道新では、<県によると、米国の独立記念日にあたる今月4日前後に北谷町の飲食店で開かれたパーティーに参加した県民から、「一緒にいた米兵が検査で陽性だった」との情報提供があった。県は町役場で臨時のPCR検査を実施、米兵と接触した店舗従業員ら130人が検査を受け、14日に結果が出る見込み。>とも伝えています。
米国国防省によると、米軍全体のコロナ感染者数は10日現在で軍属・家族などを含めて2万3,842人にも上っており、13日現在の日本の感染者数累計2万1,868人より多い数の感染者数となっています。
海外からの入国には厳しい制限を行い、最新の注意を払い十分な検疫を行っているにも関わらず、日本国内よりも感染者数が多い米軍は日本の国内法が適用できず検疫無しで、入国、それも何人入国して何人帰国したのかさえも日本政府は把握していません。
そんな事態であるにもかかわらず、軽い症状だったのかどうか陽性者が基地外に出て民間の飲食店でパーティーとは言語道断です。
米軍基地が在する各国では、自国の法律を米軍にも課しています。
治外法権的な日米地位協定によって、沖縄がそして日本国内が米国由来のウィルスに感染するなどということは有ってはなりません。
せめても検疫については国内法の適用を行う事と、軽症者用に体育館等の基地内施設を利用するなど封じ込めを徹底することが求められるのでは無いでしょうか。