地方議員が不足
- 2017年06月13日
高知県大川村の村議会が定数割れの危機にあり、地方自治法の「村総会」を検討している事がニュースで流れました。
議員のなり手不足が全国的に広がり、定数ギリギリで選挙が無投票となることや、立候補者が定数に満たなくなる自治体が現実の問題として出現しています。
道内においても、十勝町村議会議長会が、過疎化や高齢化で議員のなり手不足が深刻化し、議員確保策を国に要望することを総会で決めたようです。
十勝町村議長会は、①本業を持つ人が議会活動をするための休職や変則勤務などの制度環境の整備②選挙活動の公費負担の拡大③若者や女性議員を増やすための社会保障制度の充実④地方議会議員の厚生年金加入や退職金支給などの法整備、 などを要望しています。
要望しているのが議長会ですから、当然議員の方々です。
なぜ、議員のなり手がいないのかを身をもって理解しているからの要望だと思います。
私も議員ですが、議員をしていて一番の将来不安は年金です。
6年ほど前に「消えた年金」問題が浮上した時、議員年金は廃止となりかなり減額された一時金が支給され、その後はそれぞれが国民年金に加入しました。
無論、前職を退職したときの退職金は選挙資金に、さらに、4年ごとの選挙に向けて常に選挙資金を用意しなければなりません。
冠婚葬祭や様々なお付き合い、お金は羽根が生えたように出て行きます。
政治に関わるというやり甲斐は有りますが、生活という面では決してお奨めできる仕事とは言えないと思います。
まさしく、何らかの制度改正を行わなければ、私たちの年代以降の若い方々に同じ思いはさせたくないと言うのが本音です。
皆さんが住んでいる自治体の予算や政策など、生活全てに関わる行政とそれをチェックし、政策を提言するだけではなく、住んでいる方々の声を代弁する議会の在り方をみんなで考えなければならない時期に来ているのではないでしょうか。