背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

地方財政計画

  • 2014年02月15日

 「地方財政セミナー」に参加し、前地方自治総合研究所研究員の高木健二氏のお話の中で、「2000年から2012年までに地方財政計画上では地方公務員を17万4,000人削減していますが、実数では2000年から2011年までに35万5,000人削減しており、この10年間余りで地方財政計画よりも18万1,000人上回って削減しています。

 しかし、その分、仕事や業務量が減っている訳ではなく、その分は非正規職員の増と委託化や指定管理者に置き換わっているだけであり、地方自治体は国が求めている以上に行政改革=定数削減をやり過ぎていることが明白になりました。

 これは、いずれ地方財政計画の標準的定数をさらに引き下げ、給与関係費を一層削減することにつながります。」ということですが、まさに、地方自治体は自分で自分の首を絞めることにになりかねないのではないかと思いました。

 さらに、「政府は2013年度、東日本大震災復旧復興事業への貢献として、国家公務員、地方公務員の給与を削減し、約7,700億円をこの事業に充てることにしましたが、2012年度の東日本大震災の復興予算9兆7,400億円の内、約1兆2,000億円が不用額となり、また、2兆2,000億円は2013年度に繰り越されました。

 被災地では、地方自治体職員の慢性的人員不足で、復興計画等の策定、種々の調整作業が進まず、復興の公共事業に必要な作業員、機材も不足するなど、現場対応が困難になっていることが復興予算を使い切れない要因となっています。」と話されていました。

 そうすると、緊急性が高いとして復旧・復興目的で公務員給与を約7,700億円削減したのは意味があったのでしょうか。

 一方、2013年度から復興法人税を1年前倒しで廃止しましたが、3年間で2兆4,000億円の予定でしたから、1年分前倒しで約8,000億円が浮いたことになります。

 すなわち、企業からの復興法人税を8,000億円免除し、その分、公務員給与から緊急性もないのに7,700億円削減したことになります。

 これが、企業を大事にし、生活者から搾取する安倍首相の得意技なのです。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.