声を出そう
- 2022年07月08日
選挙戦も残すのは投票日を入れて2日間、マイクを使っての訴えは明日の午後8時までです。
18歳以上の有権者は、自分達の住む日本の民主主義をこれからも維持するために「棄権」だけはせず、自らの生活状況の改善や内心に沿った候補の名前を書いて欲しいとお願いいたします。
さて、いつの選挙もそうですが、多くの国民は今の政府に少なからず、いや多くの不満を持っていますが、投票結果を見ると与党が多数の支持を得るという結果になります。
6月26日の私のブログに、週刊金曜日に掲載された思想家の内田樹「凱風快晴ときどき曇り」のコラム“選挙で正しい選択とは”の一部を掲載しました。改めて再掲します。
<為政者が明らかに自分たちに不利益をもたらす政策を実施している時に、それにもかかわらず、その為政者を支持する人達がいる。彼らはいったい何を考えているのだろう。
自分達を苦しめる政党を支持している人たちは、その事実を多分(ぼんやりとではあれ)理解しているのだろうという気がする。しかし、現実には相当数の有権者が、それをわかった上で、自分達をさらに苦しめる政党に投票している。そのような倒錯が国民的規模で行われていると考えないと、現代日本のあるいは中国やロシアの政治状況は説明が難しいだろう。>と語り、<日本人は、多数の意見が正しいと思い込む、すなわち政権を担っている政党の言っていることは正しいと自ら思うようにして、その政党に投票する。その結果、その政党が勝てば、自分の投票は無駄では無かったと自身を納得させる。つまり勝ち馬に乗ることで、満足してしまうようだ。>と、嘆いています。
もう一つ、週刊金曜日に掲載されていた記事をご紹介します。
<2005年に放送されたドラマ「女王の教室」で、教室に君臨する冷酷かつ独裁的な鬼教師・阿久津真矢(天海祐希)が、『日本という国は、そういう特権階級の人たちが幸せに暮らせるように、あなたたち凡人が安い給料で働き、高い税金を払うことで成り立っているんです。そういう特権階級の人たちがあなたたちに何を望んでいるか知ってる?
今のままず~っと愚かでいてくれればいいの。世の中の仕組みや不公平なんかに気づかず、テレビや漫画でもぼ~っと見て何も考えず、会社に行ったら上司のいうことをおとなしく聞いて、戦争が始まったら、真っ先に危険なところへ行って闘ってくれればいいの』>
まさしく、今の政府や富裕層の言葉を代弁をしているような内容では・・・。
そして一方では、社会の変化を望むこと無く、現状が維持できれば良いとする方々への痛烈な皮肉でもあると思います。
自分達のことは自分達で決める、という当たり前のことを投げ出さないよう、必ず投票場に足を運び、皆さんの声を思いを1票に託して下さい。