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変わらない自民党(ブログ3470)

  • 2024年02月02日

 通常国会が始まって、「裏金問題」の集中審議も行われました。

 しかし、岸田氏の答弁は相変わらずのらりくらり、事の重大さを全く分かっていないようです。そして、分かっていないのは自民党も同じで、内部も未だに何とかなると思っているようです。

 野党は4党が「政治資金規正法」の改正内容について統一して方向性を整理しましたが、自民党は「自民党政治刷新本部」なるもので、政治資金に関わる問題や派閥に関する問題について中間報告を発表しただけです。

 しかし、その中身は全く具体性が無く、「こうしたい・ああしたい」と言うことを羅列しただけになっています。

 中間報告は、先ず「お詫びと決意」として、「我が党として変わらなければならない」と書かれていますが、「党内の声と外部識者からの意見を議論する。」と、何もかもこれからという感覚です。

1、「政治資金の透明性の徹底」では、「政治資金は民主主義の重要な構成要素」として廃止することは全く考えず、逆に必要なものとして開き直っています。

①政治資金の運用面では、「派閥(政策集団含む)の政治資金パーティーは全面禁止し、政策集団の収支報告書は外部監査を義務づける」としていますが、政策集団のボスによる個人的パーティーには触れていませんから、看板は変わっても、金を集め分配する抜け穴は確保されています。

②裏金に関わった議員へ、今回の政治資金の流れの説明責任と議員個人の政治責任を求めていますが、東京地裁特捜部の調査以上の説明を自らがするとは思えませんし、政治責任にしても、悪事を認めて辞任する議員が出てくるとも思えません。

③政治資金等の収入を現金のやり取りでは無く記録が残る銀行振り込みで行う事や、収支報告をオンラインで提出して見える化を図るなどの適正化を検討する。とのことですが、金の流れを丸裸にしたくないからこそ、「こんにゃく」などという現金でやり取りをしてきたでしょうし、今後も現ナマは生きていく術である事に変わりは無いと思います。

2、「制度面での改革」として、「上記の実現のために政治資金規正法を改正して政治資金の透明化を図る」事を掲げていますが、中間報告の後の最終報告後に党内議論が行われる、という何とも悠長はお話です。

3、「派閥の解消と党内ガバナンスの強化」として、派閥の解消と人事への推薦の禁止を掲げていますが、派閥は政策集団に衣替え、人事は政策集団(?)の活力の源泉ですから、おのずと継承されるでしょう。

4、「不断の改革努力の継続」を高らかに掲げていますが、これまで何度同じ事が繰り返されたのかは、国民の知るところです。

 つまりは、自民党は変わらないと言うことです。変わりようのない方々が集まっているから自民党なのです。

 そして、残念なことがもう一つあります。

 今は、自民党支持者でも「自民党はとんでもない。」との怒りを話してくれますが、多分、その方も選挙になれば「自民党」に投票するであろうと思えるからです。

 国民も変わらなければ、政治が変わるはずがありません。


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