変わるか自民党(ブログ3700)
- 2024年09月28日
昨日、自民党総裁が決まりました。
ご存じの通り、石破茂氏です。9人も立候補しましたから、投開票日まで自民党内は蜂の巣をつついたような騒ぎだったのでは無いかと思います。誰と逢っても総裁選の事が話題となっていたでしょう。「誰が総裁になれば自分にとって有利になる」という判断基準が第1で、これまでの自民党をなるべく変えないで温存する事が第2の判断基準、そして、政治と力の源泉となる「金」はなるべく手をつけないで欲しいというのが第3の判断基準で、それを総合して本選挙に臨んできたような気がします。
選挙戦では、政治とカネのことを再調査して国民に明らかにすることや、旧統一教会との関係を公にすることなどを口にする候補は皆無で、石破氏もこの問題については口をつぐんでいました。それは、自民党全体として、痛みを生じる「傷」には触れられたくなく、総選挙に影響するということが根底にあります。
しかし、一般的には検証、反省があってこそ新しい道へ進むことが出来るというのは常識ではないでしょうか。それが、自民党では「看板も変えるので、これまでのことは忘れてくれ。」ということのようです。
本選挙前には既に水面下で決選投票の投票先の綱引きが行われ、所属議員達は第1に勝ち馬に乗ること。第2に自分を高く売ること。第3に政治とカネのことを無視して総選挙で公認してくれる方、というのが判断材料となる。つまり、「自民党はどうあるべきか」や、「「国民のための自民党」などは、頭の中に無い方々が考えたのが、自分に都合の良い消去法だったのかも知れません。
そんな自民党の党内をまとめて行くにはかなりの豪腕が必要だろうと思いますが、これまで積極的に仲間を作る事をしてきませんでしたから、組織をまとめる経験が薄い石破氏、そして「防衛族」、「自衛隊オタク」のレッテルも足かせになるかも知れません。
30日までに党内人事、10月1日の首班指名、そして組閣、この短い時間の中で、石破氏が不得意としてきた組織の掌握が出来るのかが、今後の政権維持にも大きな影響をもたらすことになると思います。果たして、自民党はあくまでも自民党なのか、それとも変わることが出来るのか。